『その電気製品、本当に捨てちゃいますか?』USBコネクタは簡単に修理できる


『その電気製品、本当に捨てちゃいますか?』USBコネクタは簡単に修理できる

直せるものは直したい!

最近、USB給電の電気製品が増えてきている。パソコン関連のデジタル機器はもちろんのこと、ちょっとしたライトや、卓上扇風機や加湿器など。値段はまちまちだけど、卓上扇風機だったら、1000円から3000円も出せばいろいろ選べる時代。便利になったものだと思う。

しかし形あるモノは必ず壊れる。こうしたUSB給電の電気製品もやはり壊れる。自分の経験上、USB給電の電気製品が壊れる場合、原因のほとんどがUSBコネクタ周辺のトラブルだ。本体の機器自体はまだ使えるのに、USBコネクタが原因で使えなくなるのは本当に残念。

もともとの値段がそんなに高くないので、電源の接触が悪くなったり動かなくなったりすると、使い捨てに慣れている人は、即買い換えだろう。Amazonなどで、新しいものを「ポチッ」とするワケだ。確かに、修理に出すと1万円以上かかるようなので、修理に出す選択肢はない。買い換えるのが理にかなっているとは思う。

それはそれで簡単でいいと思うけど、自分は性分としてそういうことができない。使い捨てではなく、モノを大切に使うべきという時代の流れを考えても、直すことを考えたい。

使っていたものを寿命が尽きるまで使いたい、

古いモノを大切に使いたい、

と思ってしまうのである。

USB給電の電気製品のトラブルの大半は、USBコネクタ周辺に集中している。USBコネクタの修理や交換は、やり方さえわかっていれば、素人でもそれほど難しくない。自分も今まで何度もDIYで、USBコネクタ交換や修理をしてきている。

今回、家族が使っていた卓上扇風機が壊れた。壊れたというか、動いたり止まったりと調子が悪い。「安いものだし、買い換えたい。」と言われたが、「ちょっと待った~、直させておくれ!」とお願いして引き取った次第。修理はとても簡単なので、ここでやり方を紹介したい。

USBコネクタの交換・修理で準備するもの

とても簡単なUSBコネクタの交換・修理だが、お断りしておきたいことがある。簡単に修理できると言っているのは、電気製品側のUSBコネクタ(オス側)である。電源側のUSBコネクタ(メス側)は、内部の基盤などにハンダづけされていることが多いので、修理は簡単ではない。メス側のトラブルの場合は、素直に買い換えるか業者に修理を依頼した方がいいと思う。

ここで修理するのは一般的に広く普及しているUSB Type-Aと呼ばれるもの。ソケットが長方形の箱型のものである。ソケットの角が丸くなっているUSB Type-Cと呼ばれるものや、それ以外の特殊形状のものは、素人修理は難しいので対象外である。

さて、USBコネクタの交換で、準備しておくものは。。。


・交換用 USBコネクタ Type-A(オス)

・ニッパ

・カッターナイフ

・はんだこて(温度調節機能付きがおすすめ)

・はんだ

・フラックス

はんだこて、はんだこて台、はんだ、フラックス

これ以外にも、作業性を高めるために便利なはんだこてを置いておくための「はんだこて台」や、はんだ付けする電線を保持するためのクリップなどがあるが、工夫次第で他のものでも代用できるので、必須ではない。

交換用 USBオスコネクタ Type-Aは、10個程度で500円~1000円程度で買えるので、常備しておくのがオススメ。その他の道具は、家庭にあることが多いと思うが、ない場合はこの際準備しておいて損はないと思う。

交換用 USBコネクタ Type-A(オス)
https://amzn.to/4cvfFAt
https://amzn.to/3WmvzYr
https://amzn.to/3W6ctnQ
https://amzn.to/4bGIWXJ
https://amzn.to/3xM8O6L
https://amzn.to/3WlCKQA

USBコネクタ Type-A(オス)の交換

今回、接触不良らしき症状が出ている卓上扇風機はコレ。

USB給電の卓上扇風機。動いたり止まったりしていて、接触不良のようだ
電源はUSBコネクタから供給される

USBコネクタ付近を見てみると、案の定コネクタ付近のケーブルが割れていて、中の電線が見えている。電源に繋いで、割れているケーブルの割れ目付近を触ると扇風機が動いたり止まったりする。ここが接触不良の原因と特定。

割れたケーブルから内部の電線の被覆が見えている。これが接触不良の原因

接触不良部分のケーブルを含むUSBコネクタをニッパで切断。

ニッパでUSBコネクタごと切り離す

USBコネクタ Type-A(オス)を準備し、パーツを上下に分解しておく。

分解されたUSBコネクタ

切断したUSBコネクタを分解して、結線の状況を確認する。写真を撮りたかったが、内部結線も含めて一体成型されていて、ニッパやカッターで強引に破壊して内部を確認したため、見苦しすぎて写真が撮れなかった。。。修理に対する配慮が全くない中国のモノづくりの割り切りには毎回呆れてしまう。。。

切断した機器側のケーブルの被覆をカッターなどで剥いて、中の銅線を縒ってまとめておく。

新しいコネクタに同じ結線になるように銅線を置く。はんだ付けをしても銅線が動かないように、コネクタを机にテープで固定して、銅線も動かないようにテープなどで固定しておく。

はんだ付けしたい部分にフラックスを塗布する。電源を入れたはんだこてが、温まったらはんだ付けをする。フラックスを塗っておくと端子と銅線にはんだが浸透して付着しやすくなる。

コネクタの反対側の蓋を閉める。これで完成。

電源を入れて通電を確認する。

たったこれだけである!

交換用のUSBコネクタは、蓋をすれば簡単には外れないようになっているが、外れやすい場合は接着剤で固定してもいいかもしれない。その場合は、再度開けられなくなるので、トラブルが起きたときは、同様の手順でまた新しいコネクタに交換することになってしまうけれど。

この記事を読んでもらって、少しでもお使いの機器の寿命が延びれば幸いである。お金も少し浮くし、ゴミも減るし。良いことばかり!

気分転換に取り組んでもらえたら嬉しいです。

それでは。。。

タイトルとURLをコピーしました