憧れの東北への旅 その1『時の市』でこぎん刺しの魅力に出会いました!


憧れの東北への旅 その1『時の市』でこぎん刺しの魅力に出会いました!

今まで日本各地を訪れて、うつわや雑貨、ヴィンテージを見てきました。日本各地と言っても、東京以西の関西や九州が多かったのです。「北はあまり行っていないな~」と漠然と思っていました。以前、新井薬師骨董市で、東北を中心にかなりディープな骨董を扱っている方がいらっしゃって、いろいろなお話を聞かせて頂きました。その方が「東北は本当に面白いですよ~!」と、とても嬉しそうに仰るのがとても印象的でずっと頭に残っていたのです。

それ以来、チャンスがあれば東北にも行ってみたいなと思っていましたが、先日偶然にInstagramで青森で開催される『時の市』という和装で楽しむクラフトのイベントがあると知りました。春と秋に開催されていて、私たちは秋に行きました。

日程:2025年9月20日(土)・2025年9月21日(日)
時間:10:00~16:00
場所:合浦公園 青森県青森市合浦2-17-50

Instagram https://www.instagram.com/tokinoichi/
X https://x.com/tokino_ichi

大館能代空港

青森に行くなら、ふつうは青森空港から行くことが多いと思いますが、周辺の町にも寄り道をしたかったので、大館能代空港を選びました。大館能代空港から青森へは、高速道路で1時間半ほどの距離。途中に大館市、弘前市などがあるので、ちょこちょこで寄り道できました。

大館能代空港までは1時間少々
大館能代空港は晴天でした

大館曲げわっぱ

秋田自動車道と東北自動車道を経由して大館市に着きました。大館市と言えば、「大館曲げわっぱ」。「曲げわっぱ」目当てで寄ってみたのですが、街は閑散としていました。商店街もほとんどのお店はシャッターを下ろしています。「曲げわっぱ」の普及と需要拡大を目的とした共同組合「大館曲げわっぱ共同組合」に行ってみたのですが、平日にも関わらず閉まっていました。電話してみたら「用事がないときは閉めているんです。」というお返事。「曲げわっぱ」のお膝元では、お客さんが来ないから商いが低調なのでしょうか。大都市の百貨店には高級な「曲げわっぱ」がたくさんあるのに、産地にはないなんて、ちょっと残念でした。

閑散としてるものの、かつての賑わいを想像させる建物たち
空き地も多く、朽ちている標識や電柱があちこちにありました

「秋田比内や 大館本店」

「曲げわっぱ」で肩透かしを食らいましたが、気を取り直して大館のランチで一番人気の「秋田比内や 大館本店」に行きました。街中は閑散としているにも関わらず、どこから湧いてくるのか、このお店にはお昼どきに大勢のお客さんが訪れてきました。さすが人気店です。

秋田比内や 大館本店

「秋田比内や 大館本店」私たちがほぼ最初のお客。後からどんどんお客さんが入ってきました
「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」のシールが額装されてお出迎え
親子丼とラーメンのセット。親子丼もラーメンも絶品でした

カウンターに「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」のシールが飾ってありました。オーダーはもちろん親子丼のセット。比内地鶏のお肉と卵は素晴らしく美味しかったです。

車を停めた駐車場の近くに、巨大な秋田犬のアート作品がありました。アートNPOゼロダテが制作した栗原 良彰さんという作家の作品でした。愛犬との散歩で人々が出会い、会話が生まれる場として制作されたものです。街中でこういうアートとの出会いはとても楽しいですね。

作品名「デッカい秋田犬」作者 栗原 良彰

栗原 良彰

ゼロダテ|ZERODATE

PPP

次に寄ったのが、弘前市の北欧家具の店「PPP」です。「弘前市でみるべき100の建物」にも指定されている住宅「旧杉山醫院」を店舗として活用している素敵な家具のショップでした。

ppp_interior

HIROSAKI Heritage

旧杉山醫院

「旧杉山醫院」のファサード
前庭も風情があります。建具がとにかく凝っていて素敵でした

住宅「旧杉山醫院」は、明治時代に作られた母屋と昭和20年代に増築された医院部分があるのですが、北欧家具と和の空間の相性がとてもよくて、心地よいモダンな空気を醸し出していました。

「旧杉山醫院」の受付もそのまま残っています
北欧家具と和風モダンが妙にマッチしています

住宅のどこもかしこも、とても綺麗に維持管理されていて居心地がとても良かったです。和風住宅だけあって、風通しが良くて残暑が厳しい時期でしたが、心地良い風が中を通り抜けていました。置かれている家具や雑貨もとてもセンスが良いのですが、それ以上に素敵な住宅の空間を堪能させて頂きました。ありがとうございました。

住宅部の玄関に置かれたショーケース
2階の座敷では「旧杉山醫院」の歴史が紹介されていました
空間を活かした商品展示
住宅の玄関も風情があります
この手書きの看板も感動ものです

第21回『時の市』

9月20日(土)と22日(日)の二日間が『時の市』の開催期間です。天気予報では、20日(土)の午後から大雨とのことだったので、20日の午前中が勝負です。スタートの10時に合わせて会場に行って、大急ぎで会場を巡りました。90店舗ほどあるとのことでしたが、駐車場からすぐに会場にアクセスできて、十時型の通り沿いにお店が並ぶシンプルな構成だったので、迷うことなく見て回れました。

tokinoichi

時の市会場マップ

出店数は約90店舗で、クラフトの店が約50、蚤の市の店が約20、飲食の店が約20という構成で、クラフトのお店が中心でした。アクセサリーや小物、こぎん刺しのお店が多かったですね。それ以外にもいろんなお店があって、楽しいイベントでした。

メインストリートの様子
こぎん刺しの小物たち
津軽塗りのカトラリーや雑貨
若い人が頑張ってパンやスイーツを作っているのが印象的でした
アンティーク家具のお店
ヴィンテージの前掛け
飲食が充実していました。このお店のフードは秀逸でした
素敵なこぎん刺しを売っていたお店

私たちは、もう少し東北の骨董のお店が多いのかなと思っていましたが、実際はちょっと違っていました。そんな予想外のことも旅の楽しいところです。お店の人たちといろいろお話しができました。特に今回は「こぎん刺し」の魅力を知ることができたのが一番の収穫でした。

はじめてのこぎん刺し

並べて、組み合わせて 伝統模様をさらに楽しむ こぎん刺し連続模様図案集88

こぎん刺しの本―津軽の民芸刺繍

その2に続きます。。。


大分やきものの旅〜「世界一美しい民窯」小鹿田焼と小石原焼を訪ねて その1

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