
憧れの東北への旅 その2『青森県立美術館』で棟方志功を深く知りました!
東北への旅の続きです。
『時の市』を一通り見て回ったころ、天気予報通りに雨が降り出しました。
今回の旅でもう一つの目当ては、青森県立美術館に行くことだったので、午後からは青森県立美術館に行くことにしました。青森市内からは、車で20分程度で便利な場所にあります。

青森県立美術館
青森県立美術館は、青木淳という建築家が設計した2006年に竣工した美術館です。木々の緑を背景に白いボックスのようなボリュームが映える印象的な外観です。北国なので、雪が積もると雪の風景に同化して美しい風景になるのだろうなと思わせてくれます。



青森県立美術館コンセプトブック (SPACE SHOWER BOOKs)
今回のコレクション展は、棟方志功でした。日本民藝館でも棟方志功展を開催中ですが、没後50年ということで、各地で開催されているのでしょう。

コレクション展2025-2 棟方志功没後50年記念展「青森の子 世界のムナカタ」
開催概要
会期
2025年7月19日(土) ~11月3日(月·祝)
休館日
2025年7月28日(月)、8月12日(火)、8月25日(月)、9月8日(月)、9月22日(月)、10月14日(火)、10月15日(水)、10月16日(木)、10月27日(月)
開館時間
9:30-17:00(展示室への入場は16:30まで)
アレコホール
吹き抜けの広々としたエントランスから中に入ると、大きな空間に導かれます。この最初に迎えてくれるスペースが、「アレコホール」という空間です。縦・横21m、高さ19m、四層吹き抜けの大空間です。ここには、マルクシャガールによるバレエ「アレコ」の背景画が展示されています。普段はなかなか体験できない大きなスケールの空間で、四面に展開される立体的な背景画のダイナミックさと雄大さに圧倒されました。

奈良美智の言葉 ーもう一つの創造世界
青森県立美術館のメインのコレクションである奈良美智さんの作品展示です。立体作品、ドローイング、空間を生かした立体的な作品まで、さまざまな手法で展開される奈良美智ワールドが楽しめます。この美術館のシンボル作品と言われる「あおもり犬」はそのスケール感と、静謐さを感じさせる迫力と壁で切り取られた青空とのコントラストが印象的でした。








Slash with a Knife 新装版

ともだちがほしかったこいぬ

奈良美智:The Beginning Place ここから

奈良美智 終わらないものがたり

Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2023年 12月号 [奈良美智と家]
負けない力 ー青森の女性作家たちー:伊藤ニ子
青森出身の女性作家たちをシリーズで紹介するというコンセプトのもと、八戸出身の抽象表現の芸術を追求した伊藤ニ子の作品展示。ブラックやピカソなどを思わせる抽象表現の作品は、とても力強く魅力的でした。サインの二子の「子」が小さな花のようで、作家のお茶目な内面が感じられて嬉しくなりました。



棟方志功没後50年記念展「青森の子 世界のムナカタ」
青森県出身の芸術家であり、世界的に評価されて「世界のムナカタ」と呼ばれるようになるまでの軌跡を、青森に対する郷土愛、青森との関わりという視点で展示が展開されていました。日本民藝館では、「言葉のちから」「敬愛のしるし」そして「神仏のかたち」というテーマでしたが、自ずと伝わってくるメッセージも変わってくるので、棟方志功という芸術家の人間的な面を中心に多面的に理解することができました。











板極道 (中公文庫 M 21)

棟方志功―わだばゴッホになる (人間の記録)

板散華 現代日本のエッセイ (講談社文芸文庫)

棟方志功 (新潮日本美術文庫)

棟方志功: 仏も鬼も人も花も愛おしい (310;310) (別冊太陽)

棟方志功作品集 てのひらのなかの森羅万象
民謡酒処 りんご茶屋

青森市内で、津軽文化に触れることができるお店ということで探してみると、一番最初に出てくるのが「民謡酒処 りんご茶屋」です。人気店なので、予約をしてから行きます。
青森駅からタクシーで5分ほどの場所にあって、津軽らしさを感じる風情がある店構え。カウンターと小上がりの座敷席で、カウンター席に陣取りました。オーナーの女将さんとダンディーな常連客の方の隣に座らせて頂きました。気さくにお話しをさせて頂きながら、青森の利酒セットとお通しでスタートです。



いろいろなお酒も頂きながら郷土料理を楽しんでいると、津軽三味線の生演奏と民謡のステージが始まりました。今までお酒やお料理を出してくれたスタッフが素敵な津軽三味線の演奏をしてくれました。それから女将さんの民謡、常連さんの唄も聞かせて頂きました。とても素敵なステージでした。

常連の方は、10月2日の民謡民部全国大会に出演されるということで、後日Youtubeで拝見しましたが、見事優秀賞を受賞されました。

演奏の録音や録画ができず、残念ながらご紹介できませんがぜひ足を運んで堪能してもらうことをおすすめします。本当に素晴らしかったです。津軽の郷土料理と津軽三味線、民謡が楽しめる素敵なお店でした。
民謡民舞全国大会
10月2日(木)1日目 Youtube動画 ←49番の古川さんが常連さんです

【ヒルナンデスで紹介】ねぶた漬 500g【冷凍】ヤマモト食品 グルメ お取り寄せ 土産 漬物 ご当地 珍味 青森の味 酒の肴 おつまみ 漬物 松前漬け 大根 きゅうり 数の子 昆布 スルメ… (500, グラム)

にしん切り込み

【木箱】身欠きにしん (半乾き) 500g

西田酒造店 田酒 特別純米酒 720ml ■要冷蔵

【日本酒】陸奥八仙(むつはっせん) 赤ラベル 特別純米 火入れ 720ml

豊盃 純米吟醸 豊盃米 55 1800ml
ねぶたの家 ワ・ラッセ
最終日は、ホテルをチェックアウトして、市内で少し過ごしてから空港に向かいます。
ねぶた祭の歴史や魅力を紹介して、ねぶたを体感することができる施設です。カーテンで囲まれているかのような特徴的な外観で、ところどころカーテンが開いているところが出入り口になっています。

ねぶたが多数展示されていて、大空間の中に祭本番に出陣した大型ねぶたが常設展示されていて、ねぶた祭りの熱気が感じられました。毎年、新しいねぶたに展示が入れ替えられるので、最新のねぶたを見ることができます。ねぶたを深く理解することができる素敵な施設でした。




ねぶた祭 “ねぶたバカ”たちの祭典 (角川oneテーマ21 B 132)
A-FACTORY
ワ・ラッセの前にある青森のお土産や物産のショップが集まっている商業施設です。シードルやワインなどのお酒、りんごを使ったスイーツ、食のセレクトショップなどが入っているので、お土産を探すのにぴったりです。

NICO STOCK Furniture
青森駅前にある家具や雑貨を扱うセレクトショップ。素敵なものがたくさんありました。
台湾屋台ごはん 熊猫朋朋(パンダポンポン)
NICO STOCK Furnitureの隣にある台湾屋台ごはんのお店。インテリアはとてもシンプルで、台湾雑貨が目を楽しませてくれます。魯肉飯(ルーローハン)や鶏肉飯(ジーローハン)鹹豆漿(シェントゥジャン)などお馴染みの屋台飯や、台湾茶が頂けます。味も美味しく量もたっぷりで大満足。青森駅前の様子を眺めながらほっこりする時間を過ごせました。
まとめ
『時の市』で青森のものづくりの現在形、青森県立美術館の棟方志功没後50年記念展「青森の子 世界のムナカタ」で、青森で生まれた芸術の底力を知ることができました。
もともとは東北の骨董に出会いたいと思って東北にやってきましたが、思いの外いろいろな出会いがあって、時間の都合で東北の骨董にはあまり出会えませんでした。そのテーマは今後の宿題として、楽しみにしておきたいと思います。まだまだ知らないことが多い東北地方の魅力を知る旅を、来年も続けたいと思います。
何か面白い情報があればぜひご紹介ください。
それではまた。。。