クールで居心地が良い益子のカフェ『starnet』



クールで居心地が良い益子のカフェ『starnet』

2024年11月2日から5日まで開催された「第110回 益子秋の陶芸市 2024」に行ってきました。

前代未聞の大盛況ぶりにびっくり!!『第110回 益子秋の陶器市』

今回訪れたのは、以前からのお気に入りのカフェ「starnet」さんです。

このカフェは、ただのカフェではありません。明快なコンセプト、絶え間なく理想を追求して快適な環境がつくりあげられたカフェなのです。

「starnet」のストーリー

「starnet」が益子の地に生まれたのは1998年。

「starnet」の主宰者 馬場浩史さんは、日本のファッションデザイナー、熊谷登喜夫のパートナーとして、「トキオ・クマガイ」の総合プロデューサーを務めた後に、益子に移住して、自分の理想とする暮らしを実現するために「starnet」をオープンしました。

「starnet」HPからの引用になりますが、こんなコンセプトで運営されています。

身の回りにあるもの、手の届く範囲で、心地よく暮らす。

日々の営みの中にある、

食べるもの、使うもの、そして身に纏うもの。

身体の声、自然の廻り、

人々の重ねた知恵と記憶に耳を傾け

今ここにある恵みを戴いて

身の回りのもの全てに感謝を。

いま、繋がる手から生まれるものを。

このコンセプトを知ったとき、これからの時代に必要な考え方だと強く感じました。

1998年といえば、もう26年前。。。

ほんとうに素晴らしいと感じます。

馬場さんは2013年に他界されてしまうのですが、その後も経営は継続されて、現在は元「anan」の編集長を務められた及川卓也さん他の方々が事業継承をしているようです。

今回訪れたときに、たまたま及川さんもフロアに立たれていて、洗練された立ち居振る舞いで、お食事やコーヒーをサーブして頂きました。

starnet

starnet_mashiko

充実したカフェ&ショップが楽しい

道路が少し折れている部分、上品で控えめなエントランスへのアプローチがあります

まず印象的なのは、大谷石の基壇と腰壁、白と黒の漆喰の壁面、そして低く水平に伸びている軒が深い屋根。窓をかたどる白いフレームの意匠。

以前、「starnet」に来たときに、この建物はわざわざ移築してきたものだと聞きました。風格があってシンプルなデザインで、佇まいが素晴らしい。

「starnet」には、4つのショップ機能があります。

 coffee shop 
 益子で採れた食材を使った自然食とくつろぎの空間で過ごすカフェ。

 food stuff
 益子のオーガニック野菜などの食材や、調味料まで
 体に良い食品を扱っています。
 その日に採れた新鮮野菜も売っています。

 tableware
 益子で長年つくりあげてきた作家さんたちのうつわやカトラリー。

 clothes
 天然素材にこだわった服飾を扱っています。

私たちは主に、カフェ目的で訪れるのですが、食材やうつわ、服飾などを眺めるのも楽しみの一つです。他のお客さんもカフェで寛いだあとは、ショップでショッピングを楽しまれている方が多いようです。

それでは、店内をご案内しましょう

エントランスに入ると視線がよく通る伸びやかな空間です。

エントランスには、その日採れた新鮮野菜が。すぐ奥に食材コーナー、右奥がcoffee shop
エントランスの見返し。大きな木製扉、堂々としたヴィンテージの木製長椅子。ひとつひとつのディテールにこだわりを感じます

通されたのは、カフェの中でも道路沿いの窓際の席。

メインのカフェスペースから一段下がっていて、壁で仕切られていて落ち着いた空間です。窓が大きくて気持ちいい
壁には開口があって、メインのカフェスペースの気配が感じられます

インテリアは全体的に白のしっくい壁と、床のフローリング、タイル大谷石、木製の扉や造作や家具で、オーガニックでナチュラルなテイストで統一されています。

ヴィンテージの木製テーブルが立派。床は大判タイル、階段は大谷石

カフェでは、ランチの「おぼろ豆腐丼」と「スターネットカレー」とオーガニックブレンドを頂きました。ヘルシーで身体の芯からほっとする、そんなランチでした。

おぼろ豆腐丼がお野菜たっぷりです

ケーキが載っているお皿が金継ぎされていて、うれしくなってしまいました。

金継ぎされているデザート皿。歴史と風格を感じますね

しばらく心地よい時間を楽しんで、そのあとは店内の商品を見て回ります。

ショッピングをするというよりも、センスよく並べられた商品を眺めて楽しみます。

置いてある商品はセンスがよく魅力的なものばかり。

買いすぎないように注意しなくては。。。

フードコーナーは、カフェのすぐ横。

食品コーナー。ナチュラルでオーガニックなものが多かったです

豆菓子やはちみつ、オーガニックコーヒー豆、オリジナルのお茶などがあります。

テーブルウェアはショップのメインで、地元の窯元や作家さんの作品が数多く並んでいます。ちょっとしたうつわのお店よりも充実しているほど。かなり芸術性が高い作品から、日常使いできるカジュアルなうつわまで。手に取って、触って眺めて・・・楽しい時間です。

tablewareを展示しているエリア。スペースがゆったりしていて快適に見て回れます
うつわの数が充実しています。素敵なうつわばかり!
小振りなうつわはまとめて壁掛けの飾り棚に

奥のコーナーには、ヴィンテージもののうつわを中心に興味深い雑貨が置かれていました。

アルコーブ状のこじんまりとしたスペースに、アンティークやヴィンテージの雑貨がいろいろ。
雑貨コーナーの動画
魅力的なヴィンテージのものたち。
テーブルランプやカトラリーも。

そして服飾コーナーも充実しています。

服飾コーナー。

以前は2階に服飾コーナーがありましたが、今回は2階は改装中なのか、使われていませんでした。次回、どうなっているのか楽しみです。

まとめ

今回も、とても素敵な時間を過ごすことができました。

とても人気が高くてファンも多いようで、次から次へとお客さんが訪れてきていました。常連の方も多いようにお見受けしました。地域に根ざしたお店なんですね。

確固たる理念とコンセプトを持って、益子という風土に根ざした場をつくることを目指す。

このように、考え方がしっかりしているからこそ、馬場さん亡きあとも、志を一つにしたひとたちが継承してゆく場所、そんな「starnet」の素晴らしさを改めて感じることができました。

益子にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

それではまた。。

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