芸術性を追求して日本の陶芸界を牽引した陶芸集団「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」展
菊池寛実記念 智美術館
今までいろいろな陶磁器を見てきましたが、行ったことがない気になっている美術館がありました。「菊池寛実記念 智美術館」です。
それは、現代陶芸の紹介を目的とした美術館だから。
今までずっと行きたいなと思っていたのですが、なかなか行けずにいました。今回は、展覧会の内容にも興味があったので行ってみることにしました。
場所は、東京虎ノ門の閑静な高台です。2019年に「オークラ東京」が建て替えになりましたが、「菊池寛実記念 智美術館」はそのすぐ南隣に位置していています。周囲はアークヒルズや大使館、赤坂インターシティなどが立ち並ぶ都内でも有数の素晴らしい立地です。
この地は、実業家の菊池寛美(1885~1967)が、晩年の活動の拠点とした場所で、設立者の菊池智が、父寛美への思いから「菊池寛実記念」と称したそうです。
菊池智は現代陶芸のコレクターで、自ら蒐集してきた現代陶芸コレクションを母体に、現代陶芸の紹介を目的として、2003年4月に「菊池寛実記念 智美術館」を開館しました。
カフェダイニング 茶楓 by 温故知新
美術館に着いたときには、お昼の時間を回っていたので、智美術館に併設されている「カフェダイニング 茶楓 by 温故知新」で、ランチを頂くことにしました。実は、今回のもう一つのお目当ては「茶楓」のお庭なんです。
早速お店に入ると、すぐに庭園が見渡せる絶好のお席に案内されました。
四季折々の緑が楽しめる庭園です。周囲の高層ビルが背景になっていて、静かで落ち着いた環境が素晴らしかった~ とても美しく手入れされている贅沢な空間です。
このお庭を愛でながら、美味しいランチを頂きました!
近くを訪れたら立ち寄られてはいかがでしょうか?
カフェダイニングだけの利用もできます!
「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」を観て
今回の展覧会は、去年の夏に京都国立近代美術館で開催され、岐阜県美術館、岡山県立美術館と巡回し、最後の開催地が東京の「菊池寛実記念 智美術館」になります。
前衛陶芸家集団として、戦後の日本の陶芸を牽引した走泥社(そうでいしゃ)の半世紀にわたる活動を見渡して、日本の前衛陶芸が生まれた時代を再考する展覧会です。
展覧会は、前期と後期に分かれていて、今回は前期を見ることになります。
前期:2024年4月20日(土)~6月23日(日)
後期:2024年7月5日(金) ~9月1日(日)
走泥社の功績は、いわゆる日常的に使う器ではなく、立体芸術としての陶芸作品を生み出し、その視点を日本の陶芸の歴史に根付かせたことです。ふだん見慣れた陶芸作品とは一線を画す作品が見られるはずです。
陶芸の力を感じられる刺激的で充実した展示でした!
今回は、「菊池寛実記念 智美術館」の「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」をご紹介しました。今回は「前期」の展示でしたが、7月から始まる「後期」の展示も楽しみです。
ご興味が湧いたらぜひご覧になって下さいね。
それでは。。。