地下は日々グチャグチャ!まるで迷路みたい!|新宿駅西口レポート


地下は日々グチャグチャ!まるで迷路みたい!|新宿駅西口レポート

渋谷駅周辺の再開発がある程度進捗して、駅周辺が少し落ち着きつつある状況。最終的には2027年度までかかるようです。

新宿駅周辺も渋谷に続いて、再開発計画が複数発表されて、現在工事が進捗しています。
私は日々新宿駅を利用していて、工事の進捗を肌身に感じています。現時点での新宿駅西口の状況になりますが、簡単にリポートしたいと思います。

新宿駅西口がとんでもない状況になってます(^^)

まず一つ目が、「新宿駅西口地区再開発計画」です。小田急電鉄、東京地下鉄、東急不動産が事業主体になります。小田急百貨店跡地の再開発です2022年10月に着工していて、すでに着工から1年9ヶ月が経過しています。鉄道の営業と車やバスなどの交通を維持しながらの工事のため、地下と地上の歩行者動線や、地上の車回しや車線規制などもどんどん変わっていて、新宿駅にバスや車で行くと、毎回様子が変わっていて、面食らうことが多いです(^^)

ニュースリリース 新宿駅西口地区開発計画(東急不動産)

もう一つ進行中の再開発が、「新宿駅西南口再開発計画」で、京王電鉄とJR東日本が事業を進めています。甲州街道を挟んで、南街区と北街区の2つの街区に分かれています。南地区はすでに工事に着手しています。全体の完成は、2040年代なので、かなり先のことになりますね。

ニュースリリース 新宿駅西南口地区の開発計画について(京王電鉄、JR東日本)

それでは、新宿駅西口の現況をお見せしたいと思います。昨日(2024.7.11)に撮影したものになります。日々工事の状況が変わっているので、今後も変化していくと思います。

まず隣接するエルタワーからの見下ろしの動画ですが、かつては威容を誇っていた小田急百貨店は完全に解体されて、工事ヤードになっていました。道路の形が変わっていて、車線数が減少して、バス停へのアクセスも制限されて少々不便になりました。

隣接するエルタワーからの見下ろし

地上から西口広場を見回すと、小田急百貨店がなくなっているので、空がとても広く感じます。以前は小田急百貨店に遮られて見ることができなかった風景が見えて、ちょっと新鮮な感じがします。東口のルミネエストや、新宿バスタが入っているJR新宿ミライナタワーがよく見えます。西口広場の中心付近に、作業用の仮設構台が構築されていました。

西口広場全景
小田急ハルク前歩行者デッキから見た西口広場の風景

新宿駅西口の歴史

現状の新宿駅西口広場は、1964年の東京オリンピックの閉会後に着工して、1966年11月に完成しました。いろいろな経緯があって事業者の役割を小田急電鉄が担って、坂倉順三建築事務所が担当しました。地上広場は、主に自動車交通に充てられ、地下広場を歩行者と各公共交通機関を利用するためのスペースとして設計されました。モータリゼーションの発達に対応するための当時としては画期的な計画でした。

小田急百貨店がまだ建っていた頃の写真です。たまたま趣味のフィルムカメラで、モノクロフィルムで撮影したので、写真もモノクロームですが、当時の雰囲気がより感じられる気がします。地上からの視点で撮っていますが、小田急百貨店と京王百貨店がまるで一連の壁のように繋がっているのが印象的です。この百貨店の壁が屏風のように聳え立って、地上には車のスロープがあって、地上と地下を繋げている空間でした。スロープはまだ存在していて使われていますが、今後工事の進捗に合わせて更新されることと思います。

かつての小田急百貨店の威容。西口広場に対して存在感をみせていました
京王百貨店から小田急百貨店への壁面の連続。遠くに建設中の「東急歌舞伎座タワー」が見えています

新宿駅周辺再開発への期待

東京都では、2040年代の東京が目指すべき都市像の検討をしていて、「新宿の新たなまちづくり(案)~2040年代の新宿の拠点づくり~」が公開されています。この資料を見れば、東京都が目指している方向性が分かると思います。

新宿の新たなまちづくり(案)~2040年代の新宿の拠点づくり~

このように着々と進み始めた新宿駅周辺再開発ですが、鉄道や道路などの都市インフラと調整しながら、建設を進めることになると思います。2040年代までかかるので、今後20年近く工事が続くことになりますね。利用者としては、それまで不便な状況が続きますが、新宿が大きく魅力的に変わることを期待して、楽しみに待ちたいと思います。

今後工事状況など、大きな変化があったら、また利用者目線でリポートしたいと思います。

それでは。。。

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