21年振りのフィルムカメラ新モデル「PENTAX 17」の発売に思うこと


かつてはハーフサイズのフィルムカメラが人気だった時代がありました

21年振りのフィルムカメラ新モデル「PENTAX 17」の発売に思うこと

画期的なニュース

今年に入ってからニュースで見たりしていたが、7月12日にリコーイメージングから、国内で21年振りとなるフィルムカメラの新モデル「PENTAX 17」が発売される。

まさか、絶滅したハズのフィルムカメラの新モデルが出るなんて!
一体だれが想像しただろう?

実に画期的だと思うし、発売がとても楽しみである。
リコーさんの英断には心から拍手を送りたい。
発売されたら、早速手に取って体験したいと思っているのは、私だけではないハズだ。

ハーフサイズフォーマット単焦点フィルムコンパクトカメラ「PENTAX 17」を新発売

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フィルムカメラで撮った写真の魅力

何を隠そう、私はフィルムカメラの魅力に取り憑かれて、ずっとフィルムで写真を撮り続けていた物好きの一人なのだ。フィルムカメラにはデジタルにはない魅力がある。周囲の人たちが、フィルムカメラを諦め、デジタルカメラに移行してゆく中で、頑固にフィルムカメラを使い続けてきた。

ざっくり言うと、フィルムで写真を撮ることには、こんな魅力があるように思う。

 1. メカニカルなカメラのアナログな操作感がたまらない

 2. 現像しないと結果が分からないワクワク感がある

 3. 独特の空気感や雰囲気が撮れる

ハーフサイズフィルムカメラのベストセラー機。OLYMPUS PEN EE
キャノンのハーフサイズカメラ。「CANON Demi S」

フィルムカメラを使わなくなったワケ

その魅力ゆえにフィルムで撮り続けてきた訳だけど、実は、ここ数年フィルムカメラにはご無沙汰してしまっている。いろんな理由があるのだが、トドメを刺したのは、スマホのカメラ機能の進歩だった。手軽に綺麗な写真が撮れて、SNSにすぐ写真や動画がアップできるスマホの他に、わざわざ重たいカメラも持ち歩いて撮影する気になれなくなってしまったのだ。コレがトドメになった。。。

それ以前にも、フィルム写真衰退の要因がいろいろあった。

 1. フィルム代、現像代の高騰

 2. 撮影結果がすぐに見られない

 3. 写真をSNSで共有するのが大変(現像→スキャン→編集→SNSにアップ)

それでもフィルムならではの魅力を感じていたからこそ、フィルムで撮り続けてきたのだが。。。

新しいフィルムカメラに期待すること

そんな中で、新しいフィルムカメラ「PENTAX 17」の発売が発表された。

自分が一番気にしていたのは価格である。

最近のデジタル一眼カメラやミラーレス一眼の価格は本当に高くなっているので、それらに比べると決して高い訳ではないが、フィルム写真は、カメラ本体以外にも、ランニングコストがいろいろかかってくる。フィルム代、現像代、スキャン代は必須になる。それを払い続けられる人が一体どれだけいるだろう?

ヴィンテージのハーフサイズカメラは、機種に拘らなければ、1万円もあれば程度がいいものが手に入る。1万円のカメラを発売して欲しいとは思わないけど、せめて5万円以内程度にしてもらわないと、新たなフィルムカメラのファンは獲得できないのではないか。フィルムの消費量が増えなければ、異常な水準に高騰しているフィルム代も下がらないし、現像代も下がらない。そうなると、フィルム写真をずっと楽しめる環境には、なかなかならないのではないかな~なんて思う。

「PENTAX 17」をまだ手に取って触ってはいないけど、昔のハーフサイズカメラを凌ぐ価格に見合った魅力があることを期待したい。また願わくば、割り切って昔のハーフサイズカメラ程度の機能しかないけど、安くて手が届くような廉価版の発売をしてくれるとうれしいな~。ホント。

リコーさん、ぜひお願いします!

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