知性と感性を刺激してくれるミュージアムショップ『ON SUNDAYS』



知性と感性を刺激してくれるミュージアムショップ『ON SUNDAYS』

以前から大好きで長年通っているミュージアム・ショップがあります。

東京に詳しいアート好きの方はご存知だと思うのですが、外苑前の外苑西通り、通称「キラー通り」沿いにある『ワタリウム美術館』のミュージアム・ショップ『ON SUNDAYS』です。

キラー通りからは六本木ヒルズも遠望できます

実はミュージアム・ショップという呼び方には、ちょっと違和感を感じています。

自分にとっては、誰かに何かを贈りたい、素敵なポストカードやバースデーカートが欲しい、そんな時に覗いてみるといつも何か刺激的なものに出会える、そんな特別なショップなんです。

先日クリスマスカードを探しに行ってきました。良い機会なので簡単にご紹介したいと思います。

マリオ・ボッタ設計の私設美術館『ワタリウム美術館』

『ワタリウム美術館』は、青山通り(国道246号線)の青山三丁目の交差点を北に曲がって、「キラー通り」に入って少し行って通りが少し折れ曲がっている辺りにあります。

低中層のビルが立ち並ぶ中で、ひときわ存在感がある建物が『ワタリウム美術館』。

コンクリート打ち放しに黒い花崗石が打ち込まれた特徴的な外観。このストライプがマリオ・ボッタのトレードマークです

コンクリート打ち放しの外壁に黒い花崗石が打ち込まれた特徴的なストライプのファサード。日本人建築家だったら絶対にデザインしそうもない厳格な幾何学を感じさせるシンメトリーな外観が特徴です。

全く古さを感じさせない、突き抜けた存在感があるこの建築の竣工は1990年。かれこれ竣工してから35年経過しているのですが、とてもそうは思えません。

設計はスイスの建築家マリオ・ボッタ。当時はヨーロッパの組積造の文化と歴史を感じさせるデザインが衝撃的で、この建築を最初に目にしたときは、目が点になったのをよく覚えています。笑

『ワタリウム美術館』の前身は、現代美術画廊ギャルリー・ワタリ。創設者の和多利志津子、その名称は、娘と息子でキュレーターの和多利恵津子・和多利浩一から取られています。

このあたりの経緯は、ワタリウム美術館のHPで詳しく説明されています。

ワタリウム美術館|WATARI-UM

MARIO BOTTA ARCHITETTI

夢みる美術館計画 ワタリウム美術館の仕事術
和多利志津子 和多利恵津子 和多利浩一 (著)

リボーンアート・フェスティバル公式記録集
和多利浩一 (編集), リボーンアート・フェスティバル事務局 (編集), 高城昭夫 (編集), 明石康正 (編集), & 1 その他

最高のミュージアムショップ『ON SUNDAYS』

私が初めて『ON SUNDAYS』を知ったのは、ギャルリー・ワタリが解体されて、新しい建物の工事中だった頃。仮店舗だったと思いますが、敷地のすぐ裏手にショップがありました。当時、ひとめでとても気に入ってしまって、それ以来ずっと通っている大ファンです。

WATARI-UMの見上げ
『ON SUNDAYS』のサインボード。キラー通りの風景に溶け込んでいます

現在の『ON SUNDAYS』は、地上5階建ての1階と地下にあります。

決して広くはない三角形の敷地を上手に使って、上下に伸びやかに空間の広がりを生み出していて、高揚感を感じさせながら居心地がいい、そんな空間になっています。

キラー通りに面しているエントランスを入ると、コンクリート打ち放しのスタイリッシュなスペースに所狭しと商品テーブルやブックシェルフ、ショーケースが並び、アーティストやデザイナーの作品を中心に、素敵な雑貨やステーショナリーが展示されています。

1階はステーショナリー、アート系雑貨、バッグやペンケースなど、カード類、ポストカードなどが並びます。どの商品も素敵なので、時間が許す限り長居をしてしまいます。

ON SUNDAYS

ポストカードを探すなら『ON SUNDAYS』

『ON SUNDAYS』のショーウインドウ。アートブックやイベントのインフォメーションを伝えています

私が一番お世話になるのは、エントランスを入って、左手の棚に並ぶ各種のグリーティングカードやバースデーカードなどのコーナー。他のお店では見かけないものが多いので、安心して選べます。それと、1階の奥のポストカードコーナーです。アーティストやデザイナー、フォトグラファー別、それからテーマ別に整理されていて、欲しいカードがすぐに見つかります。

ここまでセンスがいいポストカードが系統立って整理されているショップは、都内でもなかなかないので本当に助かります。ポストカードが欲しいのならまず『ON SUNDAYS』で探すのがオススメです。

ポストカードコーナーの前には、地下に降りる階段があって、途中の中地下階フロアにはミニギャラリーとして使われているスペースがあります。このミニギャラリーも魅力の一つです。

今回は、横尾忠則「タマ、帰っておいで」版画展と、ハリー・マッギー新作版画展 COLOUR & RECYCLEDが開催されていました。

横尾忠則 | ON SUNDAYS

今回のミニギャラリーの展示。横尾忠則「タマ、帰っておいで」版画展
版画の制作風景が紹介されていました
横尾忠則の版画作品。販売されていて購入可能。ネットショップでも買えます

さらに階段を降りて、地下1階にはアートブックを中心としたブックストアとカフェがあります。2層分の吹き抜けで、立体的でダイナミックな空間になっています。見上げるとマリオ・ボッタらしい格子状に架けられた梁の天井を見ることができます。

日本で唯一のマリオ・ボッタの建築を眺めるもよし、『ワタリウム美術館』でアート作品を鑑賞するもよし、『ON SUNDAYS』でアートブックやポストカードを探しながらカフェで一休みするもよし、感性を刺激してきれる仕掛け満載のスペースです。

東京の街が急速に変貌する中で、25年もの長きにわたって当初のコンセプトを守りながら運営を続けているのは、本当に素晴らしいことです。これからも末長くアート好きに愛されるミュージアム、ミュージアムショップであり続けてほしいと願っています。

ぜひ一度お出かけください。

それでは。。。


両国の江戸浮世絵文化の発信拠点「すみだ北斎美術館」に行ってきました!

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