
北欧の本を読んでいると、早く北欧に行きたいな〜と思います!「北欧の誘惑」
このところ、改めて「北欧に行きたいな~」と思うことが多くなってきました。以前から北欧への憧れがあって、北欧のことをもっと知りたいとずっと思ってはいました。
北欧の建築家、フィンランドのアルヴァ・アアルト、デンマークのアルネ・ヤコブセンやヨーン・ウツソンなどは大好きでした。
ルイス・ポールセンのペンダントライトPH5の特別バージョンのグレーカラーは長らく愛用していましたし。北欧らしい優しい印象のデザインに惹かれているのかも知れません。
こんなに好きだと思っているに、実はまだ北欧に行ったことはありません。とほほ。。。
理由は単純で、北欧は遠いからお金と時間の確保がなかなか難しかったから。
北欧は遠いから、せっかく行くのなら長く行きたい。往復の飛行機も時間もお金もかかるので、短い旅ではもったいない。だから尚更チャンスがない、というありがちな理由。
お仕事にもよりますが、ビジネスで行く海外の都市って、ヨーロッパならロンドンとかフランクフルト、パリであったり、アメリカならニューヨークとかシカゴとか、経済の中心地が多くなりますよね。近年は中国とかアセアン諸国は、行く機会が多くなっているのではないでしょうか。
そういう意味で言うと、北欧に行くのは、お仕事でいうより純粋に好きだから行く感じなので、余計にチャンスがなかった気がします。
最近は、自分たちのうつわのWEBショップ “ on the Buffet” で、北欧の陶磁器を扱ったり、ブログの書評で北欧をテーマにした本を取り上げることも多くて、そのたびに「北欧いいな~」「北欧行きたいな~」と感じることも多くなってきました。
北欧がテーマの本たち
今までの北欧のいろいろな本を読んできましたが、最近読んだ本で、北欧に行きたいという誘惑を感じてしまう、おすすめ本をいくつかご紹介します。
「北欧の和み」デンマークの扉をあけて 稲垣早苗
筆者の稲垣早苗さんは、大学卒業後、出版の仕事を経て金沢に住まわれていましたが、千葉県市川市に「galleryらふと」というギャラリーを立ち上げて展覧会やワークショップを運営されています。また、日本橋浜町に工芸を扱うギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」工藝、手しごとを巡る出会いの場づくりというコンセプトで運営されていています。
デンマークという国に惹かれて、通い始めてからの旅を通じて出会った場所や体験を、飾らない穏やかな文章で綴るエッセイで、デンマークの魅力がじんわり伝わってくる、そんな内容です。
特に印象的なのは、デンマークの風景や街並み、さりげない素敵な日常の瞬間を切り取った写真。そこに住まう人の価値観が伝わってくる、日常のシーン、素朴な道具類や仕事場、調度品やインテリアの様子などが、素敵な文章と相まって心に沁みてきます。
日本でもよく知られるようになった「ヒュッゲ」という言葉。デンマーク語で「居心地がいい空間」「楽しい時間」という意味なのですが、このヒュッゲのエピソードもいろいろ紹介されていて、現地で体験してみたい!と強く思ってしまいました。

「北欧雑貨手帖」 おさだゆかり
筆者のおさだゆかりさんは、北欧に関する書籍を多数執筆されて、屈指の北欧通として知られる方です。2005年に北欧雑貨店「SPOONFUL(スプーンフル)」を立ち上げて、現在はオンラインショップと実店舗を運営されています。
この本のコンセプトはとてもシンプルで、北欧の魅力的な雑貨をピックアップしてビジュアルに紹介するというもの。雑貨自体の魅力とともに、北欧の人たちとの関わりやエピソードも交えて、楽しく北欧の良さを知ることができる本です。
1ページに1つのアイテムを紹介。全部で100アイテム。美しい写真と、アイテムを仕入れたときのエピソードとアイテムの特徴や魅力を紹介しています。
英文タイトルも、ズバリ「100 SCANDINAVIAN CRAFT & DESIGN BOOK」となっています。私は日本語のタイトルよりも、この英文タイトルの方がしっくりきます。

おさだゆかりさんの他の本も、本ブログでご紹介しているので、こちらもどうぞ。
北欧雑貨への愛情溢れる一冊「北欧 ヴィンテージ雑貨を探す旅」おさだゆかり
「北欧雑貨図鑑 フィンランド100」
シリーズ展開されているネコムックのフィンランド雑貨を紹介している一冊。
5章に分けて、フィンランド雑貨について100のトピックを紹介しています。
1章 名作を産んでフィンランド生まれのデザイナー
2章 フィンランド発・注目ブランド
3章 今、注目される現代デザイナー
4章 フィンランドで活躍する日本人デザイナー
5章 日本で広がるフィンランドデザイン
それぞれのトピックについて、簡単な概要説明テキストと商品の写真や説明があって、とても分かりやすく編集されています。辞書のように知りたいことを調べられるし、何よりパラパラ眺めているだけで楽しい!
表紙はテキスタイルデザインブランドのカウニステによるものですが、カウニステについては冒頭のコラムで詳しく紹介されています。また、デザイナーへのインタビューや、フィンランドを旅して体験できること、北欧雑貨ショップガイドなど情報盛りだくさんです。発行が2017年なので、最新情報の調査は必要になりそうです。

「北欧雑貨図鑑 スウェーデン100」
前述のフィンランド100と同じ北欧雑貨図鑑シリーズのスウェーデン版。
同様のフォーマットで、4章に分けて、スウェーデン雑貨について100のトピックを紹介しています。
1章 スウェーデンを代表する往年のデザイナー
2章 スウェーデン初・注目のブランド
3章 現代活躍するスウェーデン出身デザイナー
4章 スウェーデンで活躍する日本人デザイナー
本の構成は、フィンランド100とほぼ同様です。楽しくスウェーデン雑貨を知ることができます。
表紙は、多彩な才能を発揮したリンドベリによるもの。冒頭のコラムもリンドベリについて詳しく紹介されています。こちらの本は発行が2024年と新しいので情報の鮮度が高いのも魅力です。

北欧の陶磁器
北欧の代表的な陶磁器ブランドの中から、私たちショップに並んでいるものを幾つかご紹介しましょう。
アラビア ドリア トリオ ヴィンテージ|ALABIA Doria Trio Vintage

フィンランドARABIAのDoriaシリーズのコーヒーカップ&ソーサー、デザートプレートのトリオです。
フォルムは、ドーリア式の柱を模した特徴的な凹凸があって、可愛らしいミモザのような花と木の実が描かれています。上品で慎ましい雰囲気のデザインです。
年代: 1965-1970
デザイナー: Richard Lindh リカルド・リンド(フォルム)
Raija Uosikkinen ライヤ・ウオシッキネン(装飾)
アラビア ドリア トリオ ヴィンテージ(on the Buffet ショップへ)
ロールストランド ミネルバ トリオ ヴィンテージ | Rorstrand Minerva Trio Vintag

スウェーデンの陶器メーカー「ロールストランド」のミネルバシリーズ。コーヒーカップ&ソーサー、デザートプレートのトリオです。
美しい白磁に凹凸を感じる繊細なリーフ模様が入っていて、優雅な表情を持つ作品です。贅沢に金彩を使ったリムのリーフデザインも上品で気品を感じます。見かけることが少ない希少なトリオです。
ロールストランド ミネルバ トリオ ヴィンテージ(on the Buffet ショップへ)
リサ・ラーソン グスタフスベリ カップ&ソーサー ヴィンテージ|Lisa Larson Gustavsberg Matilda Cup & Saucer Vintage Freija Cup & Saucer Vintage

スウェーデンの陶磁器メーカー、グスタフスベリのマチルダシリーズ。
リサラーソンが1960年代に、グフタフスベリでデザインしたマチルダというシリーズの丸くぽってりとした可愛いフォルムのコーヒーカップ&ソーサー。一連の食器シリーズとして製作されたリサ・ラーソンの食器はマチルダシリーズのみとなります。
年代 1962~1972年
デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
リサ・ラーソン グスタフスベリ カップ&ソーサー ヴィンテージ(on the Buffet ショップへ)
まとめ
私たちは、店名の由来でもあるバフェの上に、自分たちが訪れた地で手に入れたちょっとした思い出の品を飾っています。いろいろなものが飾ってあるのですが、残念ながら北欧のものがまだありません。
今回ご紹介した本などを読みながら、改めて「北欧の誘惑」を感じているところです。
バフェの上に北欧の思い出の品が飾れるように、ぜひ北欧を訪れたいと思っています。
それでは、また。