【日本の陶磁器を訪ねて】クラフトフェアまつもと 2024 その6「工芸の五月:松本散策」
クラフトフェアまつもと 2024 その1でお話ししたように、「工芸の五月」として毎年五月に松本で開催される工芸のイベントがあります。(詳しくは、その1の「工芸の五月」の章をご覧ください。)
昨日は頑張って、クラフトフェアまつもとをしっかり楽しむことができたので、今日は「工芸の五月」のイベントに参加しているギャラリーやショップを巡りたいと思います。
上土界隈~国宝 松本城
大正ロマンの風情あふれる「上土エリア」の「松本ホテル 花月」を出発。
ホテルの間近にある「東門の井戸」から「国宝 松本城」までは徒歩で5分程度。拍子抜けするほどの近さです。ホテルの立地の良さを再認識!
飲食店が並ぶ通りを抜けて、松本城のお堀の横を歩きます。右手には、松本市立博物館が見えます。松本城に入っていく人の流れが見えてきました。
お城への入口には、誇らしげな「国宝 松本城天守」と書かれた石碑があります。かっこいいですね!松本市の松本城に対する思いが伝わってきます。
かつて外堀は埋められて、普通に土地として使われてたのですが、昭和51年に「松本城中央広場整備計画」が策定されて、埋めたてられたしまった南・西外堀を再び水堀として整備する計画が策定されました。長い年月を経て、史跡指定範囲公有化のための用地取得が進み、復元工事が現在進行中で進んでいます。さきほど歩いたお堀も復元されたお堀の一部だったんです。松本市の本気度が伝わってきましたよ!
このリンクには、お堀の復元に向けた長い歴史が丁寧に説明されていました。一見の価値ありです。歴史へのリスペクトを形にしていく姿勢には心を打たれます。
魅力的なショップやギャラリー~大丸・今街・西堀界隈
さて、美しい松本城から西に進みます。大きな交差点「大手一丁目」の交差点を左に曲がりました。この通り沿いには、オシャレなお店やギャラリーが並んでいました。
訪れたのは、「工芸の五月」に参加している「LABORATOLIO」というカフェ併設のセレクトショップです。ヴィンテージ感があるビルの1階と2階に入居していて、生活雑貨や衣料品を扱っています。
窓廻りの衣装が凝っていて、タイルの窓台や窓上のテラコッタ装飾が素敵でした。ショップでは、松本工芸の商品、曲げわっぱや木の器など多数扱っていました。
次に地元の木工デザイナー「三谷龍二」が運営するショップ「10cm」で開催されている「三谷隆二展」を見に行きましたが、予約制ということで、残念ながら見ることは出来ませんでした。ショップの建物は、やはりレトロモダンな感じでした。前に停まっていたイタリアの名車チンクエチェントのワゴン仕様車に出会って、ちょっと興奮しました。。。(^^)
その斜め前には、松本の老舗飴店「山屋御飴所」がありました。(詳しくは、【美味しいもの】松本の人気老舗飴店『山屋御飴所』の板あめ をご覧ください。)
gallery yamahonの陶芸作品のショップです。商品配送センターとして使われていた建物を活用していました。何人かの陶芸作家の作品を扱っていて、気に入った作品をいくつか購入しました。
次に六九町周辺で開催されていた「六九工藝祭」の様子をご紹介します。
「六九工藝祭」のエリアは歩行者天国になっていて、大勢の人で賑わっていました。
Guu by kanamというギャラリーでは、「森岡成好・由利子展「工藝前夜」2024」 を開催していました。ご夫婦で精力的に作陶されていて、素朴で力強い作品が印象的でした。
「商店と工芸」~本町界隈
四柱神社前に、「工芸の庭」という作家さんのテントが並んでいるエリアがありました。ここにもいろいろな作品がありました。木工の素晴らしい作品を発見したのでゲットしましたよ!
次に向かったのが、千歳橋で女鳥羽川を渡った先にある信毎メディアガーデンで開催されている「商店と工芸」という企画です。商店主と作り手が主催するイベントでした。施設前のオープンスペースにテントが多数出ていて、興味深い工芸作品がいろいろ販売されていました
松本観光のメインストリート~中町通り
信毎メディアガーデンを後にして、いよいよ松本観光のメインストリートである「中町通り」を歩きます。お腹が空いてきたので、バームクーヘンのお店の方にオススメのお店を教えてもらって、そのお店に行きました。
地元でも人気のお蕎麦屋さん、「御そば打ち處 野麦」さんです。5~6名が行列をしていましたが、しばらく並んでから入店!お蕎麦は、ざるそば(冷)のみという潔さ。かけそばは冬季のみだそうです。大盛を頂きましたが、お蕎麦が細くて喉越し最高の素晴らしいお蕎麦でした。今でも食感が鮮明に記憶に残っています!
お腹がいっぱいになって、再び「中町通り」へ。楽器屋さんや、漆器屋さん、陶芸ギャラリーなどを覗いていきます。特に面白かったのは、造り酒屋を活用して、カフェとレンタルスペースとショップとして運営されている「中町 蔵シック館」です。
中に入ると、アンティークショップがあったり、アクセサリーを販売していたり、「蔵フトセレクション2024」というイベントも行われていて、地元の方と観光客の交流の場として活用されていました。
その他にも、松本民芸家具で「2024 てしごとの会」の企画や、工芸マエストロで「村松学 吹きガラス展」が開催されたりと様々なイベントが同時開催されていて、本当に楽しかったです。「松本ホテル 花月」のロビーで使われていた椅子が、こちらの松本民芸家具で販売されていました。(→詳しくは、【日本の陶磁器を訪ねて】クラフトフェアまつもと 2024 その5「松本ホテル 花月」をご覧ください。)
最後に訪れたのが、インテリアや雑貨を販売しているショップ「寒山」さん。日々の生活を楽しくしてくれるようなお店にしたい、という店主の方の思いが形になった素敵なお店でした。
今回の「工芸の五月」は、駆け足でしたが、松本の歴史や文化に触れて、松本という土地を深く理解できたとても素晴らしい体験でした。また来年も必ず訪れたいです!
みなさんも、ぜひ一度松本を訪れてみてください。きっと楽しいと思いますよ!
今回の「クラフトフェアまつもと」のリポートはこれでおしまいです。最後までお付き合い頂いてありがとうございました!
それでは。。。