北欧雑貨への愛情が溢れる!「北欧 ヴィンテージ雑貨を探す旅」おさだゆかり
今回ご紹介するのは、北欧雑貨の魅力や、ヴィンテージ雑貨に出会える場所を紹介してくれる本です。
最近人気が高い北欧雑貨ですが、実際にどんな場所で、どのように魅力的なヴィンテージ雑貨に出会うことができるのでしょうか?
雑貨好きの方ならぜひ知りたい!こんな疑問に応えてくれる魅力的な内容になっています。
筆者の紹介
筆者のおさだゆかりさんは、2005年に北欧雑貨店「SPOONFUL(スプーンフル)」を立ち上げて、現在はオンラインショップと実店舗を運営しながら、イベントも行っている方です。
年に3回は北欧に買い付けに行かれていて、今までに40回以上北欧を旅をされています。
北欧雑貨と出会える場所、蚤の市やアンティークショップ、セカンドハンドショップなどが紹介されていて、北欧雑貨好きの方なら、きっとワクワクするでしょう。
お話は、買い付けに行っている都市や街ごとにまとめられています。
それぞれの場所で出会う人や、マーケットやお店でのエピソードなどが、具体的に紹介されているので、同じ場所で北欧雑貨を探したいという方には、頼りになると思います。
最終章では、北欧雑貨を愛し、スウェーデンで暮らす、ヴィンテージ好きの友人4人の暮らしが紹介されています。北欧の人々の価値観と審美眼が感じられるので、きっとご自分のライフスタイルを考える上でも、大いに刺激になると思います。
INDEX
STOCKHOLM
DALARNA
MALMO
COPENHAGEN
HELSINKI
LIFE WITH VINTAGE GOODS
北欧愛、ヴィンテージ愛が伝わってくる
筆者は海外に憧れて、北欧だけでなく、北欧以外の国にも足を延ばすこともあるだろうと思っていたそうです。ところが、買い付けを始めて15年経っても、他の国に行くのではなく、北欧に何度何度も行くことになりました。それは北欧雑貨は奥が深く、もっと掘り下げたいという気持ちがふくらんで行ったからだといいます。
そんな筆者の気持ちは、本書のいたるところで感じられて、そんなに楽しくて魅力的なら、自分もぜひ行ってみたいなという気持ちになってきます。
明るく、シンプルでモダンな北欧らしい空気感の写真
本書の大きな特徴の一つは、北欧らしい空気感が感じられる写真です。
北欧で撮った写真なので、北欧らしくて当然といえば当然ですが、写真のフレーミングや光の表現が、北欧らしい美意識をより感じさせてくれるように思います。
本の紙質も、マットで手触りがよく、北欧の雰囲気を感じさせる穏やかな印象を感じます。
明るく、シンプルでモダン、そして北欧デザインらしいウィットに富んだフォルムの雑貨たち、そんな写真を眺めていると思わずニコニコしてしまいます。
北欧ヴィンテージマーケット事情がよく分かる
本書は、北欧観光ガイドブックではありません。
ただ、北欧雑貨という切り口で見たときには、北欧雑貨に出会える場所が実に具体的に紹介されていて、実際に行くと役に立つ情報が多いのが素晴らしいです。
ストックホルムであれば、フリーマーケットのヒョートリエやメガロッピス、セカンドハンドショップ、マルメのアンティークショップ、コペンハーゲンやヘルシンキのフリーマーケットなど。
具体的な場所や、買い付けをするときのノウハウや注意点なども丁寧に教えてくれます。
実際に行くかどうかは別にして、実際に現地に行って買い付けをしているような臨場感が感じられて、とても楽しいレポートになっています。
人とのつながり、信頼関係
筆者が15年以上も北欧への買い付けが続けられたのは、北欧雑貨への関心だけでなく、現地の人たちとのつながり、信頼関係を育んできたからだと感じます。
各地に信頼できる友人がいて、友人たちは筆者の買い付けへのサポートの労を惜しみません。
ストックホルムのフリーマーケットで出会った女性との間で始まった友情。今ではストックホルム滞在のときは、彼女のアパートメントに滞在させてもらっているとか。
作品を通じて知り合った木工作家の方とは、一緒にフリーマーケットを巡る仲になって、北欧を訪れる度に必ず会う間柄になったり。
毎回買い付けをしているバスケット作家の方とは、事前に作品のリクエストをして制作してもらったり、一緒にフリーマーケットに行ったりして友情を育んでいます。
こんな感じで、北欧に数多くの友人ができているのも、長く北欧に旅を続ける理由になっているのかも知れませんね。
買い付けで必要な現地のノウハウ
商売で買い付けをしない方には、あまり必要ない情報かも知れませんが、北欧から大きな荷物を日本に送りたい方には、とても有用な情報がたくさん紹介されています。
- 荷物の発送方法
- ダンボール箱の調達方法
- 北欧でのプチプチ(梱包材)事情
- 梱包のコツ
- ハイシーズンのフライト事情
- 大容量のビニールバッグ
- デンマークの郵便事情
- フィンランドの郵便局
筆者のワクワク感が伝わってくるとても楽しい北欧雑貨買い付けレポートです。
手に取ってもらえば、北欧への興味が沸々と高まってくること請け合いです。
それでは、また。