Vivantで綺麗と評判の檀れいさん|日本の伝統工芸の本が素敵です!


『檀れいの今残しておきたい、日本の美しいものたち』

Vivantで綺麗と評判の檀れいさん|日本の伝統工芸の本が素敵です!

今回は、真面目で地味な印象がある日本の伝統工芸を紹介する本が多い中で、目を惹く華やかな印象の本を紹介したいと思います。

『檀れいの今残しておきたい、日本の美しいものたち 〜手わざ恋々和美巡り〜』

https://amzn.to/3WrhTeE

人気女優と旅する日本の伝統工芸巡り

本書は、2011年から2012年にかけて放送されたBS日テレの番組「檀れい名匠の里紀行~手わざ恋々和美巡り~」という番組の内容を書籍としてまとめたものです。女優の檀れいさんが、1年にわたって、日本各地の伝統工芸の職人や作家の作業場を訪れて、伝統工芸について取材する番組です。正直言って、そんな贅沢な体験ができるなんて羨ましくてたまりませんが。。。(^^)

檀れいさんも書いていますが、日本を代表する伝統ある歌劇団「宝塚歌劇団」にいたことが、この日本の伝統工芸の番組に起用された理由かもしれません。本書の中に、檀れいさんが職人や作家の方と一緒に写っている写真が数多く掲載されていますが、日本の美しい伝統工芸品と美しさを引き立てあって、落ち着いた華やかな印象を生み出しています。とても良いキャスティングだと感じます。

檀れい 名匠の里紀行 ~手わざ恋々和美巡り~
制作会社の「テレビマンユニオン」のサイトで番組一覧が見られます

danrei_official


職人や作家への取材が興味深い

本書は、大きく4つの章に分かれています。

第一章は、日本の代表的な器について、第二章は、和のくらしについて、第三章は、和の着たり、飾ったりするものについて、第四章は、和の食についてまとめられています。

各章には、テーマにあった伝統工芸品と代表的な職人や作家さんの紹介が収録されています。それぞれの伝統工芸品について、作品や仕事についての仕事場でのインタビュー、作品や制作風景などが、数ページにわたって紹介されています。

檀れいさんが、職人や作家の方と談笑していたり、仕事ぶりを真剣に見ていたり、興味津々の作品を眺めている様子がとても印象的で、日本の手わざの素晴らしさが伝わってきます。

第一章 「器」に恋して

有田焼

唐津焼

輪島塗

寄木細工

九谷焼

江戸切子

七宝焼

益子焼

美濃焼

銅と真鍮

金箔

第二章 「和」のくらし

楊枝

京扇子

団扇

仁行ワシ

江戸風鈴

盆栽

江戸結桶

和傘・桐箱

第三章 「和」を着る、飾る

京友禅

印伝

ジュエリー

べっ甲

植物染

江戸小紋

伊勢型紙

結城紬

第四章 「おいしい」は美しい

長崎カステラ

京和菓子

金平糖

手作り飴

名古屋和菓子

八丁味噌

茶寿器

ひつまぶし

くずきり

日本の伝統工芸を俯瞰する本

本書は189ページで、ページ数はそれほど多くありません。その割には、取り上げている伝統工芸の数が37と多くて、盛りだくさんです。それにも関わらず、檀れいさんが感じた感想や印象も含めしっかり入っていますし、伝統工芸の歴史や特徴などが上手にまとまられて感心しました。テキストは決して多くないのに、ストレスを感じることもなく、すんなりと頭に入ってくるんです。

それぞれの分野で紹介されている職人や作家さんは評価が高い方々ばかり。伝統工芸の知識を深める上で、入口の情報として、とても便利です。巻末には「工房&SHOP手わざ電話帳」があって、住所と電話番号が掲載されているので、購入したり訪問したいときに、きっと役に立つでしょう。今だったら、HPのURLやInstagramのQRコードなどが掲載されるところですが、少し前の本なので、その点は致し方のないところ。

従来のように典型的な伝統工芸の本だけでなく、本書のように女優を起用して紹介したり、新しい伝統工芸の楽しみ方の提案だったり、ファッション雑誌やインテリア雑誌などで紹介したり、新しい切り口で紹介されるようになると、日本の伝統工芸の良さが見直される可能性も高くなるでしょう。今後そのような動きが増えることに期待したいですね。

それではまた。。。




タイトルとURLをコピーしました