【日本の陶磁器を訪ねて】日本と九州の文化に触れる 有田・唐津への旅 その3
2024年11月20日から24日まで開催された「第20回 秋の有田陶磁器まつり」に合わせてやってきた有田・唐津への旅。私たちの旅は、11月23日から始まりましたが、三日目の11月25日のお話しをしたいと思います。
行きたい場所は2カ所
本日は、唐津から長崎空港まで移動して、飛行機で羽田まで帰る予定です。
帰りのフライトは、長崎発18:05 です。
唐津から長崎空港までは、車でおおよそ85kmほど。順調にいけば一時間半ほどです。
そこそこ時間があるので、長崎空港に向かいながら、九州の美しい秋の風景を楽しもう!ということで、風光明媚なスポット2カ所を訪れることにしました。
一つ目は、「唐津 環境芸術の森」。
二つ目は、「祐徳稲荷神社」。
それぞれ、長崎空港に向かうルートの途中にあるので、タイムロスも少なく、秋の紅葉を楽しもうと思ってセレクトしました。
この2カ所に寄ると、107kmと少し距離と時間は伸びますが、時間には余裕があるので、
のんびりとドライブしながら向かうことにします。
厳木のうどんの名店「麺屋 二〇三」
行きに可愛い列車に偶然出会ったJR唐津線の線路に沿って、国道203号線を進みます。
お昼には少し早かったのですが、「環境芸術の森」近くの「道の駅 厳木(きゅうらぎ)」にあるうどん屋さん「麺屋 二〇三(にまるさん)」の評判が良いようなので、ここで少し早いお昼を頂くことにしました。
和風の温かい雰囲気のお店です。
暖簾のお店のロゴが国旗のようにデザインされていて印象的でした。
11時のオープン直後だったので、最初はお客さんが少なかったのですが、私たちが席に着くと次から次へとお客さんが増えて、みるみる席が埋まっていきます。評判がいいお店なんですね。
「ちくわ天うどん」と「カレーうどん」を注文。
蘊蓄がかかれたパウチッコされたシートがテーブルに置かれていて、こだわりのうどん屋さんだということが伝わってきました(^^)
うどんは暖かくてほっとするお味。讃岐うどんほどのコシはありませんが、程よい噛み応えと喉越しの良さが素晴らしかった!こだわりのお出汁も味わい深くて最高でした。
唐津 環境芸術の森
「麺屋 二〇三」を後にして、山道を上っていくとほどなく「環境芸術の森」に到着しました。
「環境芸術の森」は、唐津市厳木町作礼山の中腹にある紅葉の森。
自然のままの森ではなく、人が手を加えることで森の美しさを守りたいという願いをこめて「環境芸術の森」と名付けられたそうです。
駐車場に車を停めて、しばらく歩くと入り口がありました。
奥には立派な2階建の木造建築「風遊山荘」。その階段を上がってお座敷に入ると、目の前に美しく紅葉したお庭の景色が広がります。本当に美しくて言葉を失いました。
そしてお座敷においてある漆塗りのローテーブルまで視線を落とすと、目の前の紅葉のパノラマが漆のテーブルに映り込んで、まるでウユニ塩田の風景のように上下反転した景色が見えるんです!
観光チラシやウェブサイトで見る美しい写真は、こういうふうに見えるんだと驚きました。
お客さんが順番で漆塗りのローテーブルで写真を撮っていました。
パノラマの紅葉の風景を堪能してから、座敷を出て庭園を巡りました。
自然の風景でありながら、石や水の流れ、園路などが心地よく整備されて、晴れやかな気分で散策ができます。常緑樹と紅葉樹がほどよくミックスされて、絶妙な紅葉の風景が生み出されているのには感動しました。たしかに自然のままでは、なかなかこうはなりません。
天気もよく気温も心地よく、紅葉の状態も素晴らしく、素敵な時間を楽しむことができました。
日本三大稲荷のひとつ、祐徳稲荷神社
次はいよいよ今回の旅の最後を締める訪問先、「祐徳稲荷神社」です。
「環境芸術の森」から車で、およそ一時間くらい。平野を抜けて、山に少し入ったあたりに「祐徳稲荷神社」はありました。
とても立派な参道があって、お土産屋さんなどが並んでいます。
シーズンオフなので、空いているお店は少なかったです。
駐車場から大きな橋を渡って、山に向かうかたちで境内に入っていきます。
アプローチ上の鳥居や手水舎も風格があります。
楼門をくぐって境内に入っていくと、山を背にして御本殿が堂々たる姿を見せます。
京都の清水寺を思わせる朱色の架構で持ち上げられた御本殿。
左に見える階段を昇って御本殿に向かいます。階段には風鈴が階段を取り囲むかたちで飾られていて、涼やかな音色が境内に満ちています。本当に神聖な雰囲気でした。
御本殿からの景色も格別でした。
こんな美しい境内はなかなかありません。
本当に素晴らしい体験ができました。
まとめ
「祐徳稲荷神社」から長崎空港まで順調で、フライトの遅れもなく無事に羽田に戻れました。
今回の旅は、やきものやうつわ巡りだけではなく、それぞれの地方の素晴らしい人や文化、自然に触れることができました。
一番印象的だったのは、九州の文化の奥深さです。文化財や素晴らしい食文化、豊かな自然、やきもの文化などが融合していて、独特の文化を形作っていることが感じられました。
日本には、九州に限らずこうした豊かな文化が数多く息づいているので、これからもチャンスがあれば日本各地を巡って、各地の文化に触れたいと思います。
そして各地の魅力的なうつわ、やきものをご紹介できればと思っています。
今回の旅で入手したうつわは、これからショップでご紹介する予定です。ぜひご覧ください。
よろしくお願いいたします。
それではまた。。。
【日本の陶磁器を訪ねて】日本と九州の文化に触れる 有田・唐津への旅 その1
【日本の陶磁器を訪ねて】日本と九州の文化に触れる 有田・唐津への旅 その2