【日本の陶磁器を訪ねて】有田&波佐見の陶器市に行ってきました その5


【日本の陶磁器を訪ねて】有田&波佐見の陶器市に行ってきました その5

嬉野温泉のオシャレな雑貨屋さん「RestaurantCafe & Shop kihako 嬉箱」

さて、その4に続いて、有田&波佐見の陶器市巡りもいよいよ最終日。


今日は、まず嬉野温泉のお気に入りの雑貨屋さんに行きます。前回、初めて訪問したのですが、とても可愛らしい雑貨屋さんなんです。


お店の名前は、「ReataurantCafe & Shop kihako」。嬉野を流れる嬉野川沿いの桜並木に面した気持ちいい雑貨屋さんです。フレンチレストラン・カフェスペースが併設されています。周囲に高い建物はなく、広々とした川沿いのスペースにウッドデッキが広がっています。店名の大きな箱文字サインが目印。裏手の駐車場に車を停めて、エントランスを入るとまずレストラン・カフェスペースがあります。川沿いの桜並木面して長いカウンター席が続いていて、ガラス越しに美しい緑と川を眺めながら、フレンチスタイルのカフェやランチを楽しむことができます。

レストラン・カフェスペースからデッキと桜並木を眺める

レストラン・カフェスペースの奥には、雑貨を扱うショップスペースがあって、嬉野・佐賀・日本・世界の素敵なグッズがたくさん紹介されています。雑貨やお菓子、職人さんの手仕事を感じる商品が多いです。商品の陳列棚は木を使っていて、ナチュラルな自然の風合いと川沿いの桜並木から入ってくる自然光の中で、商品を手に取ることができます。

ショップの全景。白基調のセンスが良いインテリアです
職人の手作りの作品が数多くあって、見ていて楽しいです

この「ReataurantCafe & Shop kihako」は、嬉野温泉で90年以上の歴史をもつ老舗「嬉野温泉 旅館吉田屋」の隣に併設されている施設で、宿泊をしたり足湯を楽しんだりできます。私たちは宿泊ではなく、雑貨屋さん目当てで来ましたが、嬉野温泉の中でも評価が高い老舗旅館のようです。(→嬉野温泉周辺マップ

デッキの植栽に可愛いタンポポが咲いていました

古伊万里について教えてもらえるアンティークショップ

今回のもう一つ目的は、有田町周辺のアンティークショップ訪問です。有田陶器市のエリアから少し離れている小高い上にあるアンティークショップに行きました。周辺には木々と民家が点在している程度で、本当にこんな場所にあるのかしら?と不安になりましたが、ちゃんとありました!

午前中の早めだったせいか、お店は閉まっていましたが、私たちが車を停めると、ご主人が出てきて中に入れてくれました。こちらのお店は古伊万里の扱いが多く、素晴らしい作品がたくさんありました。とても興奮して1時間以上滞在してしまいましたよ〜。その間、ずっと横にいて下さり、年代や技法、窯元の歴史などまで丁寧に教えて頂いて勉強になりました。

迫力がある作品がたくさんありました

アンティークショップのご主人にオススメのレストランを尋ねたら、すぐ近くの韓国料理店「韓国家庭料理・焼肉 トラジ」を教えてくれました。女性オーナーは、来日して20年以上前で、この地で営業を続けている地元で人気のお店です。さっそく訪問!焼肉ビビンバやキムチ、チャプチェ、ネギチヂミなどを頂きました。お料理はとても美味しくて、色々なお話も聞かせてもらって、楽しいひとときでした。

石焼きビビンバ
ボリュームたっぷりのネギチヂミ。ふっくらしていて絶品でした!
石焼き焼肉ビビンパのシズル感をお楽しみください!

波佐見陶器まつり

そして今日のメインイベント「波佐見陶器まつり」の会場「やきもの公園広場」に向かいました。会場に近づくにつれて、道がかなり混んできて、沿道の駐車場はほとんど満車でした。

波佐見陶器まつり 会場全体MAP

偶然にも会場入口近くの駐車場に1台だけ空きがあって、すんなり車を停めることができました。波佐見陶器まつりは有田陶器市と違って、若いカップルやファミリーのお客さんが多かったです。縁日のような露店も数多く出店していて、器を買いに来るだけでなく、縁日やお祭りにいく感覚で遊びに来ている感じでした。世代や性別をこえて多様な人たちが集まってきていて、みなさんの熱気を感じました(^^)

やきものを売るショップとフードを売る露店が混在していました

有田陶器市は、メインストリートの「皿山通り」の約3km沿いにショップが並んでいるスタイルなので、必ずかなりの距離を歩かなければならないのですが、(→詳しくは、その3その4をご覧ください)波佐見陶器まつりは「やきもの公園広場」の会場にショップが集まっているので、とても効率よく回れます。どのショップもテントの中にあるので、日差しを避ける意味でも楽でした。販売スタッフさん、は器を売ることに慣れている感じで、お客さんとのやりとりも上手で、楽しくショッピングが楽しめました。

有田陶器市が個店の窯元やブランドが展開するショップが多いのに対して、波佐見陶器まつりは、問屋さんや大手のショップが中心です。同じ商品が複数のショップで売られていたり、大量生産前提で商業色の強さが特徴だと思います。唯一無二のこだわりの逸品のような作品を見かけることは少なく、お値段もかなり安く、シンプルなデザインのものが多かったです。


そういう意味では、有田陶器市と波佐見陶器まつりは対照的なイベントです。こだわりの素晴らしい作家の作品を探すなら有田陶器市、大量生産の現代的な波佐見焼きの器を探すなら波佐見陶器まつりと言えるでしょう。その違いを実感した2日間でした。

モダンな波佐見焼きの作品が多い。同じものが他のショップで売られていることもありました

長崎空港へ戻って、羽田空港へ

2つの陶器市巡りをしたので、この日はかなり疲れていました。少し早い時間でしたが、波佐見陶器まつりも一通り見たので、長崎空港に向けて移動することに。気持ちよく晴れた天気の中で、気持ちよくドライブ。九州横断自動車道を経て、1時間弱程度で長崎空港まで戻りました。今回は充実した経験が出来て大満足でした。来年もぜひ訪問したいと思います。

今回は、雨予想だったにもかかわらず、天気には恵まれました
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