大分の旅~小鹿田焼と小石原焼を訪ねて その3


大分の旅~小鹿田焼と小石原焼を訪ねて その3

大分の旅の三日目。今日は少し寄り道しながら、日田から別府に戻ります。

ホテルの充実した朝食。美味しかったです
朝の三隈川の風景。今日も快晴です

iichiko 日田蒸留所

いいちこは大好きな焼酎なので、iichiko 日田蒸留所には立ち寄りたいと思っていました。日田市は自然に恵まれ、澄んだ空気と三隈川(筑後川)の豊かな水があります。サッポロビールの九州日田工場も近くにあります。

iichiko 日田蒸留所は、1999年3月にニッカウヰスキー九州工場が操業を停止し、その跡地に既存建物をそのまま利用する形で開設されました。焼酎ブームの到来と、ウイスキー消費が激減した時代を象徴する出来事と言われてます。今は逆にジャパンウイスキーが世界で評価される時代になりました。時代の流れを感じますね。今年で操業開始から25年ほどになります。

iichiko 日田蒸留所へは、三隈川沿いのホテルから車で15分。

国道から少し坂道を上ると、美しい緑に囲まれた iichiko 日田蒸留所が姿を現します。正門を入ると、広々とした駐車場があります。右手に煉瓦タイル貼の貯蔵庫が並んでいます。隣の第1製造場の中に見学コーナーが設けられていました。

いいちこ日田蒸留所20周年記念パンフレット

iichiko 日田蒸留所 左が貯蔵庫
第1製造棟のエントランス。見学コースがあります
巨大な蒸留器が並びます
二次仕込み室
麦焼酎の製造工程
貯蔵庫。貯蔵中の樽が並びます


駐車場を挟んで向かい側に、原酒の杜 iichiko SHOP があります。原酒のテイスティングやお酒などのグッズが購入できます。運転があるのでお酒は飲めませんが、知らなかった焼酎がいろいろあって楽しめます。こんなに種類があるとは知りませんでした。

原酒の杜。原酒のテイスティングができます。お土産のグッズやお酒も販売しています
原酒の杜のインテリア。いろいろな焼酎が並んでいて楽しいです
iichiko 彩天
ニッポン発のカクテルベーススピリッツ「WAPIRITS TUMUGI」
長期貯蔵の本格焼酎「いいちこスペシャル」と「いいちこ」の頂点に立つ麦焼酎「いいちこフラスコボトル」

三和酒類株式会社

日田蒸留所

iichiko_hitadistillery

由布院 金鱗湖

以前由布院を訪れたことがあるのですが、その時は時間がなくて行けなかった金鱗湖に立ち寄りました。由布院駅からは、徒歩20分ほど。とても景色が美しいことで知られていて、冬には朝霧が立ち上って幻想的な風景になるとか。今は真夏なので、その風景は拝めませんでしたが、美しい緑と水面に映り込む景色が素晴らしかったです。周囲には散歩道が整備され、お洒落なカフェや商業施設、お土産屋さんが数多くありました。

由布院まち歩きマップ

金鱗湖に向かう道
金鱗湖の風景
金鱗湖付近の風景

金鱗湖

亀の井別荘 鍵屋

金鱗湖畔に佇む老舗宿「亀の井別荘」。亀の井別荘のオリジナル商品が揃っているお土産屋さんということで、楽しみにしていました。風格ある立派な木造建築の中にあり、歴史を感じさせる建物はもちろん、各所のしつらえ、木製建具など、隅から隅まで目が行き届いていて感銘を受けました。置いてある商品も、バラエティ豊かで眺めているだけでも楽しめます。

エントランス前のつくばい。なんともいえない風情があります
エントランス前が吹き抜けになっています
鍵屋の看板
お土産やお菓子のほかに、素敵なうつわもありました

もくあみの杜

もくあみの杜は、金鱗湖近くのこぢんまりとしたショッピングモールです。建物が木造で、木をふんだんに使った温かみがあって落ち着いた雰囲気の施設です。

中庭を取り囲むようにお店が並んでいて、とても居心地がいい施設でした。

もくあみとは、大分県の伝統工芸の竹細工「ござ目編み」をモチーフに木を編むように角材を組み合わせたデザインから来ているそうです。ウッドデザイン賞2019、おおいた 木の良さを活かした建築賞2019特別賞を受賞しています。

ウッドデザイン賞受賞作品データベース

もくあみの杜 施設名サイン
小さな中庭を囲むかたちでお店が並んでいます。庇が巡っていて、日陰になっているので過ごしやすかったです

別府を一望できるホテル

由布院を出発して、ホテルを目指します。
由布院からは下道で30分程度。別府を見下ろす景色が素晴らしいホテルです。

エントランスロビーから別府の全景が広がります
別府湾を望む
部屋から見た扇山。緑がとてもキレイでした

部屋からは別府湾が一望できました。おととい展望台で別府を一望した別府タワーもここから見えます。目の前には、緑が美しい「扇山」が広がっていました。扇山は「太平山」が本名で、扇型をしている姿から別名「扇山」と呼ばれています。別府にいればどこからでも眺めるられるシンボルです。毎年4月上旬に開催される「扇山火まつり」では野焼が行われ、青々とした草原が維持されています。

大分 別府 湯のまちに春を告げる「扇山火まつり」

ランタンセレモニー。幻想的で素敵なイベントでした
ランタンセレモニーの様子

この日はたまたまホテルのイベントで、19時からランタンセレモニーが行われました。宿泊者限定のイベントで、ランタンに願い事を書いて、エントランスロビーの吹抜空間に浮かべるというもの。とても幻想的で記憶に残るイベントでした。

夜はルームサービスで

まとめ

朝の別府の風景

慌しかった初日と二日目と比べると、三日目はゆったりと過ごすことができました。四日目は、お昼ごろのフライトで無事羽田に帰りました。前の週の天気予報では、ずっと雨予報でしたが、いざ来てみるとずっと晴天に恵まれて、よい旅になりました。

大分は初めてではありませんが、毎回訪れるたびに新しい出会いや発見があって、新しい刺激がもらえます。大分に限らず、日本各地を訪れるたびにそのように感じて、日本の文化の奥深さを再認識します。

今回もいろいろな発見がありましたが、とても全てを体験したとは言えません。まだまだ知らないことばかりです。また来たいという思いが強くなりました。特に小鹿田焼と小石原焼のやきもの文化の歴史と、やきものの力強さと強い個性に魅了されました。このような場所に根付いた文化が、これからも継承されて愛され続けてほしいと強く感じた次第です。

それではまた。。。


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